含油スラッジによるエンジン・トラブル対策が自動車業界でも重要課題 |
524-229216 |
*Auto.News |
2005-4-18 |
p.25,26,28表写 |
石油や海運業界に続いて自動車業界でも含油スラッジが問題となっており,スラッジに関する苦情件数は米国でも年間5000〜1万件と推定される。スラッジのために故障したエンジンの交換には最高1万2000ドルを要するため,メーカーは対応には慎重である。一部のメーカーは,顧客が充分なオイル交換を怠ったことが原因としているが,スラッジの堆積が特定のエンジンに偏っていることから,メンテナンス不足だけが原因ではないとの反論もある。例えばクライスラー社の2.7リッターV-6エンジンは,2004年1月以降に700件以上の苦情が寄せられている。 |
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欧州のディーゼル車ブームに乗るBorgWarner社(米),Beru社(独)を買収 |
524-229217 |
*Auto.News |
2005-4-18 |
p.40F写 |
欧州のディーゼル車ブームを追い風として伸びているのがターボチャージャ・メーカーのBorgWarner社である。2004年の売上げは35億3000万ドル,経常利益は3億910万ドルに,ともに15%増加した。同社はディーゼル技術を強化するために,新たにBeru社を買収した。CEOのTimothy Manganelloによると,エンジン部門の戦略のひとつに,燃焼効率を高めるためのエア管理の改善があり,Beru社のエンジン電子管理技能が助けとなるという。 |
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ZF社の業績好調は2004年まで,2005年には一転して停滞(独) |
524-229218 |
Handelsblatt |
2005-4-28 |
p.19図写 |
ドイツの駆動・伝動装置メーカーZF Friedrichshafen社は,2004年にはトラック・建設機械市場の活況で,売上げが前年比11%増の98億8000万ユーロ,利益1億8100万ユーロと好調であったが,2005年はトラック市場の好調が持続する一方で,米欧の自動車市場の盛り上がりが欠け,さらに鋼材価格の上昇で,前年同様の好業績は期待できない。また過去4年で3倍に増えた中国市場での受注が減少し,中国での主要顧客VW社との取引中断も大きな影響を及ぼすと見られる。 |
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多機能型電子管理ユニットを成長分野と見る自動車部品のContinental社(独) |
524-229219 |
Auto.News |
2005-5-9 |
p.40D写 |
Continental社自動車システム部門担当幹部のKarl-Thomas Neumann氏は,成長が見込まれる分野としてECU(電子制御装置)を挙げている。これまではひとつの機能にひとつのECUで対応していたが,コストが高くなるため,機能を組合わせてECUの数を減らすことをOEMが要望するようになっている。またハイブリッド車については,北米では完全タイプ,欧州では簡易タイプにビジネスの機会が生じると考えている。 |
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欠陥部品発生で検査体制を強化するBosch社トップのインタビュー(独) |
524-229220 |
Auto.News |
2005-4-18 |
p.40J |
Robert Bosch社のBernd Bohr会長は困難な問題を抱えている。同社の欠陥部品が原因となってBMW,ベンツ両社の生産が停止した。これに対してBosch社は,(1)取引メーカーの検査プロセスを管理する,(2)生産後なるべく早くに結果を出せるよう自社の耐久試験体制を強化する,という2つの方法で対処していく。また鉄鋼価格の上昇によって,コスト増加分を取引先と分け合う方法を見つける必要も生じている。2004年には7%であった成長率は,2005年には4〜5%に減速するとの見通し。 |
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Bosch社がコスト節減のため低賃金国への生産移行を積極化(独) |
524-229221 |
Handelsblatt |
2005-4-29 |
p.17 |
2004年には5.5%の伸びを示した世界の自動車生産は,2005年には2.5%程度の伸びに留まると見られ,急拡大してきた中国の生産も政府の抑制政策で速度を落とすと予想される。そのため自動車部品メーカーBosch社も生産拡大を一段落させる一方で,原材料市場の緊迫による大幅なコスト増や一層のドル安傾向から,コスト節減に向けて低賃金諸国への生産移行を積極化している。またダイムラー・クライスラー社の大量リコールに連動したBosch社製部品の修理や取替えが業績を押し下げている。 |
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ボッシュ社(独)が韓国の万都買収へ,1400億ウオン投資で太田工場と研究所拡張 |
524-229222 |
毎日経済新聞 |
2005-5-13 |
p.A13表写 |
世界的自動車部品メーカーのボッシュ社は,韓国最大の部品会社万都の買収を表明した。万都は,IMF経済危機の中で倒産し,99年に米国のJPモルガン社とUBSキャピタル社が組んで,6000億ウオンで72.3%の株を取得して,経営再建を進めてきた。ボッシュ社は万都が開発した制御システムESPの技術を高く評価し,万都を傘下に置くことで発展著しい韓国市場を開拓する。韓国ボッシュは,今後3年間に1400億ウオンを投資して,太田工場と龍仁技術研究所を拡充する。同社は現代・起亜自動車グループに製品の70%を納品しており,現代グループとのさらなる取引拡大を求め,系列の現代モービスとも技術提携交渉を開始した。 |
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現代自動車系の海外進出部品企業の経営状況が好転(韓) |
524-229223 |
毎日経済新聞 |
2005-4-15 |
p.A13表図写 |
現代自動車の2005年の海外生産は90万台,2006年は120万台,2007年は200万台と想定されており,この進出に同伴した自動車部品会社は,最近経営状態が好転している(具体的には中国で北京現代自動車に供給する現代モービス,和承R&A,万都,ソンウハイテク,世宗工業など)。現代自動車は2005年内にインドに第2工場を建設する予定だが,ここにもすでに韓一理化,三立産業,平和精工,三永ケーブル,和信,東亜化成などが進出している。米アラバマ工場には万都,シンヨン金属,和承R&A,大韓ソリューションなどが同伴して進出している。 |
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競争が激化する中国の自動車部品業界,再編は必至か |
524-229224 |
Auto.News |
2005-4-25 |
p.1,45 |
米国の自動車部品メーカーは,製造コストの安い中国への進出しているが,1年前と比較して競争は激化しており,業界の再編が起こると予想される。Magna International社(加)は,今後5年間で部品企業の20%が淘汰されると予測している。現時点では急速に成長する市場が国内で生産される部品をすべて吸収しているが,2004年第1四半期には45%増加した売上げも,2005年には10〜15%増にまで減速すると見られている。 |
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三菱電機,日米韓のGEMA連合の新型エンジン製造工場に自動化設備を提供 |
524-229225 |
Am.Mach. |
2005-5 |
p.16〜17写 |
三菱電機オートメーション(MEAU)の米国事業所は,自動車の「ワールド・エンジン」を共同開発しているGlobal Engine Manufacturing Alliance(GEMA)と,2カ所の工場にオートメーション設備と関連サービスを提供する契約を交わした。GEMAはクライスラー社,三菱自動車,現代自動車(韓)が提携して運営しており,小型・中型車用の4気筒ガソリンエンジンの製造に取り掛かっている。三菱が提供するフレキシブル・マシン・コントロール・コンセプトによって,従来のパワートレイン工場と比較して年間コストを1億ドル抑制できると試算されている。 |