プロジェクト・アラカルト

< 『機械産業のグローバリゼーションと技術基盤への影響 − 「技術の空洞化」 仮説の検証』 平成6年度報告書より >
 機械産業の国際展開に伴い、現地調達率の引上げ、日本への輸入を含む国際調達などの必要が生じ、また現地側の要請も加わって技術移転、開発・設計の現地化の動きが注目されます。最近では欧米での研究所の設置も相次ぎ、 「技術の空洞化」 を懸念する声が聞かれます。
 そこで本報告書では、技術基盤を 1)研究開発カと、 2)生産技術の水準などを事業活動を推進するカと捉え、開発・生産など技術にかかわる国際展開が、不可避的に日本の 「技術の空洞化」 につながるものかどうかの検証を試みました。既存の統計資料の計量分析 (産業レベル) とヒアリング (企業レベル) から検討したのです。
 調査では、国際展開による国内技術基盤への直接的な影響は見られず、むしろ分野によっては先進技術を習得するためや機動的に市場ニーズを吸収するための技術拠点を海外に位置づけることが日本の機械産業に資することだとわかりました。ただ生産機能の海外移管が相当規漠で続き、開発と生産現場との密接な関係や関連企業・産業との連携の上に形成されている生産技術への影響が懸念されます。

< “人材流動化” についてのアンケート調査実施 >
 平成7年度の 「人材の流動化と日本的雇用システムの展開と課題に関する調査研究」 プロジェクトでは、昨年11月13〜30日にかけてアンケート調査を実施しました。このアンケートは、機械産業に属する1000工場を対象に、機械産業製造現場における現在の雇用システムの実態と今後の方向性を調査することで、これからの雇用システムのあり方を展望していくことを目的に実施されました。調査内容が人事労務問題に関することのため、回答しにくい部分が多かったにも関わらず多数の工場よりご協カいただきました。あらためてお礼申し上げます。





「機械工業図書館」 は、機械関係工業会の会報・機関誌を集めています。

その一部をご紹介します(カッコ内は誌名)

 以上の他にも、関係工業会、団体の機関誌を多数収集しています。 「機械工業図書館で」 ご覧下さい。


情報資料部の刊行物 ・ ・ ・ KSKライブラリーシリーズ ・ ・ ・

 情報資料部では、 「逐次刊行物目録・増加図書目録」 に加えて、毎年テーマを変えて 「KSKライブラリーシリーズ」 と題する目録を刊行しています。現在No.20まで刊行されており、そのリストと最近のものについて、簡単な内容をご紹介します。
 在庫があるものは、 「機械工業図書館」 受付にてお頒けいたします。

No.( )内部は発行年
  1. パンフレット資料目録 (1976)
  2. ダイレクトリー・社史・伝記目録 (1977)
  3. 統計資料目録 (1978)
  4. ダイレクトリー・社史・伝記目録 (1979)
  5. レファレンス資料目録 (1980)
  6. 海外統計資料目録 (1981)
  7. 経済研究所の調査研究報告書 (1982)
  8. 逐次刊行物のキーワード索引 (1983)
  9. パンフレット資料目録 (1984)
  10. パンフレット資料目録1984年版 (1985)
  11. パンフレット資料目録1985年版 (1986)
  12. 統計資料 −国別編 (1987)
  13. 社史・伝記目録 (1988)
  14. 社史・伝記目録 (1989)
  15. 団体等調査報告書資料目録 (1990)
  16. 社史・伝記目録 (1991)
  17. 雑誌キーワード索引 (1992)
  18. 団体等調査報告書・資料目録2 (1993)
    (当図書館の重点収集資料である機械情報関係団体発行の調査研究報告書のうち、平成4年度に受け入れた資料の目録)
  19. 産業・経済関係団体名英文名一覧 (1994)
    (日本の産業・経済関係団体の英文名の目録。英文名と日本語名の双方から検索でき、英文略称及ぴ日本語略称の索引付き)
  20. 機械メーカーの社名変遷 (1995)
    (日本の機械メーカーの社名変遷索引。94年現在有価証券報告書の発行されている会社の社名の変遷を記録したもの。五十音順索引と英語名索引付き)






開催状況

 つぎのとおり、当経済研究所主催の講演会を開催いたしました。

<機械情報産業講演会>
日  時 : 2月15日(木)  13:00〜16:50
テーマ : 「アジアの発展と日本のモノづくり」

  1) 「21世紀に向けたわが国機械情報産業の展望と課題」
				通商産業省 機械情報産業局 総務課長       林  洋和
  2) 「アジア経済発展のダイナミズムと日本」
				東京国際大学 名誉教授・経済研究所 客員研究員  篠原三代平
  3) 「機械情報産業の国際展開とアジアとの相互依存」
				当経済研究所 研究主幹              福井 泰子


<その他の催物>
10月31日  第257回  STEP研究会  「創造性発揮のマネジメント」
11月 8日  機械情報産業講演会(札幌市)  「21世紀への産業展開と北海道」
11月16日  第  1回  モーニング・フォーラム  「規制緩和・民営化の経済的効果」
11月28日  第258回  STEP研究会  「 『日本的経営体制』 は変わるか」
11月30日  第  2回  モーニング・フォーラム  「戦後経済史からの教訓」
12月14日  第  3回  モーニング・フォーラム  「アジア経済圏の拡大と深化」
12月21日  第259回  STEP研究会  「21世紀への経済構造改革のシナリオ」