地域におけるモノづくり強化に向けた地域支援システムの構築

委託先:株式会社 エヌ・ティ・ティ データ経営研究所

報告書No.H19-3-2A 平成20年3月発行

【目次】

T.調査の概要
 1.調査の目的
 2.調査の視点
 3.委員会の開催

U.和歌山県産業の現状分析
 1.データ分析
 2.現状分析を踏まえた和歌山県における機械系製造業振興に向けた課題

V.BSC分析による和歌山県の機械系産業振興方策の検討
 1.機械系製造業振興にむけた検討の方向性
 2.ビジョンの策定
 3.産業振興を支える地域体制の検討

【概要】 

 本調査では和歌山県をケーススタディとし、機械系製造業を中心とする産業振興上の課題を明らかにし、その解決方策についてBSC分析を活用し、有識者、地元企業・行政関係者等で組織する委員会の議論により検討を行った。

 この結果、和歌山県の機械系製造業においては、和歌山県に進出している大手企業には製鉄業や石油化学製品製造業など自己完結性の強い企業が多いなど、地場の機械系製造業企業との取引量が少ないこともあり、モノづくりに関して県内の経済循環が活発ではないという現状が浮彫りとなった。

 一方、和歌山県には関西空港や京奈和自動車道などの整備、関西圏への活発な企業進出等の追い風もみられることから、これを強みに企業誘致を図り発注量を確保しつつ、地元企業が連携交流を深め、大手企業からの発注に対し複数企業が連携して受注を確保することが重要であり、そのためにも各企業のニーズ・シーズを把握することが有効などの結論を得た。
 


この事業は競輪の補助金を受けて実施しております。