「中国・台湾における電線メーカー及びリサイクル動向調査」

委託先:社団法人 電線総合技術センター

報告書No.H18-6-4A 平成19年3月発行 127頁

【目次】

第1章 中国の電線製造業及び電線市場の実態
第2章 台湾の電線製造業及び電線市場の実態
第3章 中国の電線リサイクル
第4章 台湾の電線リサイクル
第5章 日本・中国・台湾の関係
第6章 課題

【概要】

 中国と台湾の電線業界の実態と電線リサイクルの現状を調査し、日本・中国・台湾の三国間の電線銅資源の流れをまとめて、そこから得た課題をわが国の電線産業の実態を踏まえて列挙している。
 今、注目の中国は世界最大の電線生産量を誇り、現在の世界シェアは25%に達している。企業数は多いが、巨大企業というのは少なく、外資企業の進出、競合がすすんでおり、世界の工場から世界の市場への変化が窺われる。鉱物資源の総合的利用のため、資源リサイクルは奨励されており、わが国からの銅スクラップ輸出は増加している。台湾と日本との取引量は電線も銅スクラップも中国と日本との取引量より少ないが、低賃金による人海作戦というイメージの中国に対し台湾ではスクラップ処理でも自社技術開発を進め、回路基板やCD-R等のリサイクルも扱い、製品づくりが進んでいる。わが国が取り組むべき課題は多い。


この事業は競輪の補助金を受けて実施しております。