「東南アジア地域での小規模水道事業の可能性調査」

委託先:財団法人 造水促進センター

報告書No.H18-6-1A 平成19年3月発行 92頁

【目次】

1.緒言

2.国内における水道事業
 (1)水道事業の現状  (2)国内の小規模分散型水道施設  (3)国内の小規模分散型水道施設訪問調査結果

3.海外現地調査結果
 (1)ベトナムとタイの選定理由  (2)ベトナムの環境問題  (3)ベトナムの飲料水基準  (4)現地訪問調査結果  (5)訪問調査結果のまとめ

4.調査結果と提言
 (1)小規模分散型水道施設の必要性、普及の可能性 (2)ベトナムでの小規模水道普及の条件  (3)国内膜メーカー、水道メーカー等への効果

5.まとめ

【概要】 

 日本国内で開発された膜技術を組み込んだ小規模分散型水道システムを東南アジアの住宅団地、病院、ホテル等の専用水道として普及させるための可能性を調査することを目的に、ベトナムを主たる対象として調査を実施した。
 調査は、日本国内の膜技術を組み込んだ小規模水道施設の現状調査を行うとともに、ベトナム(ハノイ市周辺およびホーチミン市周辺)を対象に、対象地域の水道の現状、小規模水道普及のための課題を調査し、国内の小規模分散型水道の現状調査結果と比較し、ベトナムでの小規模水道導入の可能性について検討した。
 その結果、ベトナムでは水道の水を直接飲用としない状況から、住宅団地を対象とした小規模水道では膜を利用した水道はコスト的に導入は難しいこと、病院においては手術用の水で膜に対する期待があり、またホテルでは調理用の水で膜に対する期待があり、これらの施設においては膜による水道システム導入の可能性のあることが明らかとなった。


この事業は競輪の補助金を受けて実施しております。