「ロシアの機械産業の実情と日本企業の進出可能性に関する調査研究」

委託先:日本アプライドリサーチ研究所

報告書No.H18-2-2A 平成19年3月発行 161頁

【目次】

第1章 市場経済移行期のロシア経済と日本
第2章 ロシア機械産業の概要
第3章 ロシア自動車産業の現状と課題
第4章 その他の主要機械産業の動向
第5章 ロシア機械産業の展望と日本企業の進出可能性

【概要】 

 市場経済体制への移行期にあるロシア経済は、垂直分業型貿易構造によって世界市場とリンクし、石油価格高騰の追い風による高度成長(大都市部中間層の所得上昇、大型SCの展開、外国新車輸入の急増など)を持続している。
 その反面、旧ソ連時代から引き継いだ資源開発部門と軍産複合的な重厚長大産業に偏重した産業構造の改革は進んでいない。
 拡大する乗用車・家電市場の獲得を目標として、欧米・韓国企業の現地進出が進み、ロシア国産車メーカーは外資系企業との連携による生き残りを模索している。
 資源開発・都市再開発を背景として建設・鉱山機械の需要も拡大し、日本からの輸入が急増している。
 欧米・韓国企業に遅れをとった日本企業も、トヨタの現地進出決定を契機に対ロシア戦略にやや弾みがついてきたが、ロシア経済の先行きには石油価格の動向や政治的な不安定要因があり、また、日系自動車・家電企業の中欧進出が先行していることもあって、部品メーカーを含めた機械産業のロシア現地進出が一気に進む環境とはいえない状況にある。
 


この事業は競輪の補助金を受けて実施しております。