「ベンチャー起業を生む社会的文化的条件に関する調査研究」

T.報告書No. H15-6-1A
P.120
平成16年3月発行
株式会社 シィー・ディー・アイ

U.主要目次
第1章 ベンチャークラスターとしての「京都」再考
第2章 京都におけるベンチャー企業の変遷
第3章 京都ベンチャーの新潮流・事例研究
1.情報社会における新たな市場課委託  2.業態の変更・新展開
3.高い独自技術  4.人材・経営支援  5.医療・バイオ分野でのベンチャ
6.文化・教育ベンチャー  7.NPO・NGOにみるベンチャー的気風
第4章 京都ベンチャーの力の源泉 −伝統と革新
1.ベンチャー創出の原動力についての歴史的視野を踏まえた考察
2.産業クラスター的視点から見た輩出される人材と先端技術
3.サポート体制
4.京都リサーチパークによるベンチャー育成
5.起業家アンケート調査に見る京都で起業する意味
第5章 2004年・京都ベンチャーモデル
・技術的側面・市場的側面・精神的側面・学術的側面・国政的側面
まとめ

V.概要
 本研究調査は、「ベンチャーの都」と言われる京都について、従来の議論では見落とされていた、社会的文化的側面からの分析を行ったものである。まず、第1章では、「京都」という空間的広がりの範囲を長い歴史的スパンの中で議論し、行政区域にとらわれない「京都びわこバレー」という圏域で「京都ベンチャー」を議論することが最も適切であると結論づけ、これを受け第2章・第3章では、京都ベンチャーを年代別に整理し、年代別の傾向を科学的に明らかにするとともに(第2章)、京都ベンチャーの新潮流を24の事例から具体的に描き出し、戦後から一貫して生まれてきている京都ベンチャーが今後も衰えることなく続いていくであろうことを確認した。第4章では、このような京都ベンチャーの力の源泉となっているものを、京都の持っている伝統と革新の両面から検討し、社会的文化的側面が大きな力の源泉となっていることを確認し、最後に、第5章では、それまで検討してきた内容から、技術的な側面、市場的な側面、精神的な側面、学術的な側面、国際的な側面の5つの側面から「京都ベンチャーモデル」を抽出した。


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